ラ・サール式|黄チャート・数学勉強法・60日攻略メソッド

共通テスト満点、東大・京大・医学部合格に直結|黄チャートは1教科30日・合冊版60日で攻略|ラ・サール式進度表&Exercise完全対応

ラ・サール式 黄チャートを1周する時間と効率的な進め方【数学学習のポイント解説・2025年版】

黄チャートを1周する時間は個人差がありますが、効率的に進めるための目安やラ・サールでの進度を共有します。

ラ・サールでは、黄チャート1冊を一周する目安は1か月*1です。

というのも、新高1の入学式の直後(4月7日~10日頃)に実施されるテストでは、黄チャート(数I+A)の合冊版1冊全てが出題範囲となっているためです。

そのため、新高1になる春休みの期間中に黄チャート(数I+A)を一通り終わらせておくことが求められています*2

⚠️黄チャート勉強法の進め方の誤解を避けるために

ラ・サールでは、黄チャート1教科を1か月かけて一周するペースが基本です。

具体的には、数Iや数A、数II、数B、数III、数Cの各科目について、1科目1か月で進めることを目安にしています。

ただし、新課程では数Iと数Aが合冊版として1冊にまとめられているため、数I+Aの合冊版は2か月かけて進める計算となります。

したがって、数I+Aを1か月で終わらせるわけではなく、誤ってペースが速すぎると感じることがないように注意しましょう。

 

なお、黄チャートの進め方については、河野玄斗さんも同様のスケジューリングを提案しており、非常に参考になります。河野さんのYouTubeの切り抜き動画を以下に貼っておきますので、ぜひご覧ください。

www.youtube.com

 

河野玄斗さんもYouTube動画で黄チャートの効果について言及しているように、早めに取り組んでおけば後々の学習が格段に楽になります。
ここの点に関しては、ラ・サールの勉強スタイルと河野玄斗さんの学習法が完全に一致していますので参考にしてください。

例えば、河野玄斗さんは黄チャートを「鬼のスケジューリング」として、数Iや数Aをそれぞれ1か月で1冊終わらせるペースを提唱していますが、数Iや数Aをそれぞれ1か月で終わらせるスケジューリングは、まさにラ・サールのペースと同じです。

実際、ラ・サールでは新高1の入学式直後(4月7日~10日頃)に行われるテストの範囲として、黄チャートの数Iおよび数Aの全範囲が宿題として課されます。つまり、黄チャートを1冊あたり1か月で一周するというスケジューリングは、ラ・サールの現実的かつ標準的な学習速度なのです。

このように、先取りして黄チャートを計画的に進めておくことは、大きなアドバンテージになります。ぜひ、河野玄斗さんの勉強法も参考にしながら、自分の学習に取り入れてみてください。

 

黄チャートを1か月で一周する勉強法【各教科ごとの問題数と目安】

黄チャート(『チャート式 解法と演習』)は、基礎から応用まで幅広くカバーされている定番の参考書です。1か月で一周するには、どれくらいのペースで進めればよいのか、各分野ごとに問題数を整理し、1日あたりの目標問題数を算出しました。

数I(数学I)

  • 例題:157問(基本123問+重要26問+補充8問)
  • CHECK & CHECK:53問
  • Practice(PR):157問
  • Exercise(EX):132問
  • Research & Work:23問

▶ 合計:522問 → 約18問/日

(522問 ÷ 30日)


数A(数学A)

  • 例題:138問(基本98問+重要37問+補充3問)
  • CHECK & CHECK:35問
  • Practice(PR):138問
  • Exercise(EX):118問(A問題76問+B問題42問)
  • Research & Work:10問

▶ 合計:499問 → 約17問/日


数II(数学II)

  • 例題:225問(基本172問+重要48問+補充5問)
  • CHECK & CHECK:77問
  • Practice(PR):225問
  • Exercise(EX):186問(A問題103問+B問題83問)
  • Research & Work:19問

▶ 合計:732問 → 約25問/日


数B(数学B)

  • 例題:80問(基本62問+重要18問)
  • CHECK & CHECK:24問
  • Practice(PR):80問
  • Exercise(EX):70問(A問題43問+B問題27問)
  • Research & Work:10問

▶ 合計:264問 → 約9問/日


数III(数学III)

  • 例題:181問(基本123問+重要56問+補充2問)
  • CHECK & CHECK:39問
  • Practice(PR):181問
  • Exercise(EX):148問(A問題70問+B問題78問)
  • Research & Work:6問

▶ 合計:555問 → 約19問/日


数C(数学C)

  • 例題:150問(基本114問+重要34問+補充2問)
  • CHECK & CHECK:49問
  • Practice(PR):150問
  • Exercise(EX):137問(A問題81問+B問題56問)
  • Research & Work:14問

▶ 合計:500問 → 約17問/日


黄チャートを1か月で一周するには、1日あたり9問(数学B)〜25問(数学II)を解く必要があります。自分の得意・不得意や進度に応じて、以下のような工夫をすると効率的です。

  • 得意な分野はPR・EXを中心に進める
  • 苦手な分野は例題→CHECK & CHECKを丁寧に解く
  • 時間が限られている場合は例題中心に絞る
  • 週末にまとめて復習・調整日を入れる

※ラ・サールでは、1日25問程度を暗記するペースで進めています。1問あたりの暗記にかかる時間は人によって異なるため、上記の時間はあくまで目安として参考にしてください。

ラ・サールでは、1教科を1か月で仕上げるペースです。

よくある質問(FAQ)

Q1: 黄チャートを1周するのに本当に60日必要ですか?
A1: 合冊版(数Ⅰ+Aや数Ⅱ+B)は1冊あたり約1000問あるため、ラ・サールでは60日を標準としています。
Q2: 例題だけをやっても意味はありますか?
A2: 最低限の到達ラインは担保されますが、週テストではExerciseやPracticeも出題されるため非推奨です。
Q3: 青チャートでも同じことはできますか?
A3: 可能ですが、青チャートは複雑な問題設定が多く、解法暗記に時間がかかるためラ・サールでは非採用です。

※ラ・サールでの目安

  • 中3卒業~高1入学前までに、黄チャート数I+数Aを暗記しておくことを推奨します。(理由:入学式直後のテスト範囲が黄チャート 数I+数Aだから)
  • 高1の間に黄チャート数I+数Aを完璧にするまで繰り返し復習します。
  • 高1終了~高2直前までに、黄チャート数II+数Bを暗記しておきます。(高1と同様のペースで進めます)
  • 高2の間に黄チャート 数II+数Bを完璧にするまで繰り返し復習します。
  • 高2終了~高3直前までに、黄チャート数III+数Cを暗記しておきます。(高2と同様のペースで進めます)
  • 高3の間に黄チャート数III+数Cを完璧にするまで繰り返し復習します。

注意点:

ラ・サールの定期考査・実力考査・週テストでは、与えられた教材(ここでは黄チャート)の全てがそのまま出題範囲となります。

テストの問題も、基本的には黄チャートの例題・PRACTICE・EXERCISEの数字だけを変えたような形式で作られており、しっかりと対策していれば確実に得点できる内容です。(これは、テストの回数が非常に多く、教師側も毎回オリジナル問題を作るのは難しいため、「数字違い問題」を中心とした効率的な出題スタイルが採られているという背景もあります)。

そのため、黄チャートを全ページこなしている生徒は100点や98点といった高得点を当たり前のように取ります。一方で、義務自習の時間中にも全く手をつけていない生徒もおり、そういった生徒は0点、あるいは5点程度の極端に低い点数を取ることも珍しくありません。成績は毎回、最高点・平均点・最低点・校内順位という形で開示され、得点分布は非常に広くなります。平均点は概ね50〜60点前後ですが、生徒ごとの取り組み方次第で結果は大きく分かれます。

さらに特徴的なのは、これらの成績表が、生徒自身が宛名を書いた封筒に入れられ、保護者宛に郵送される*3という点です。

ときに、「息子からの手紙」として保護者のもとに届くこの成績表には、本人の点数だけでなく、最高点・平均点・最低点・校内順位までが明記されており、家庭においても現在の学習状況を明確に把握できるようになっています。ラ・サールでは、このような仕組みを通じて、生徒自身に自律的な学習姿勢を育むことが意図されています。

 

ラ・サールでは義務自習の時間には、一人で黄チャートを暗記します*4

もちろん、黄チャートを一冊丸ごと暗記するのは簡単なことではありません。

しかし、実際にそれをやり切って100点を取る生徒も存在します。逆に、何もやらなければ0点や1ケタの点数になるのも現実です。挫けず、地道に取り組み続けてください。

※舎監(寮の監督者)は主に門限や生活指導を担う体育系の教員が兼ねており、英語や数学といった学習指導は行いません。そのため、義務自習時間に何をどう勉強するかは生徒自身の判断と責任に委ねられています。

 

義務自習って何?

ラ・サールでは、毎晩「義務自習」という時間が設けられています。これは、19:30までに風呂と夕食を済ませ、19:30から22:00までの間、全員が自習室のような環境で勉強するというものです。

この時間帯は、主に「暗記」などのインプット学習に集中します。黄チャートの例題や解法を、まるで英単語を覚えるかのように暗記する生徒も珍しくありません。しかも、多くの生徒は義務自習が終わった後も義務自習室で勉強を続け、消灯となる24:00まで机に向かっています*5

この学習習慣は、スマホのアラーム機能を使えば、自宅でも同じリズムを再現できます。

たとえば、毎晩19:30に「ラ・サール 義務自習開始」のアラームをセットしておくだけで、ラ・サールの義務自習と「同じタイミング」で勉強を始められます。スマホをペースメーカーとして活用することで、あなたの生活にもラ・サール式義務自習を取り入れることが可能です。

「何時になったら勉強を始めよう…」と迷うことが減り、リズムが整ってくると、自然と学習の質も上がっていきます。ぜひ、自分なりの「義務自習」をカスタマイズしてみてください。

 

黄チャートで予習が必要な理由と授業での活用方法

ラ・サールでは、黄チャートでの暗記が終わったら数研出版の教科書と教科書傍用問題集「4STEP」または「メジアン」を授業でやります。
 

 

 

 

【補足】ラ・サールでは、かつて40年以上にわたり教科書傍用問題集「オリジナル」(オレンジ色の表紙)を使用していました。

デザインは時代ごとに少しずつ変化していますが、オレンジ色の表紙は一貫して保たれています。歴代のラ・サール生にとっては、見慣れた馴染みのある表紙です。

新課程移行後、「オリジナル」は一時絶版となり、「4STEP」が最上位の傍用問題集として扱われてきました。

しかし最近、数研出版から新たに「新課程 オリジナル数学演習I・II・A・B・C〔ベクトル〕受験編」が出版され、再び市場に登場しています。

この「オリジナル数学演習」は略解のみの構成であり、もし授業で扱うならば従来型の「オリジナル」同様、生徒に黒板で解かせる形になる可能性があります。

 

「教科書より黄チャートが先」の理由と現実的メリット

教科書→黄チャートの順番と思われがちですが、ラ・サールでは先に黄チャートで解法を暗記します。
黄チャートは基本的な解法を網羅しているため、黄チャートを先に暗記することで、教科書の説明を理解しやすくなります。
その結果、速いスピードで教科書の説明が進む授業でもスムーズに追えるようになります。
また、教科書の説明を待たずに問題にも取り組めるため、学習能率が向上します。
 

黄チャートの後に教科書傍用問題集で解法パターンを演習+増やす

教科書と教科書傍用問題集「4STEP」「メジアン」は略解しかなく、詳しい解き方が記載されていないため、ラ・サールの授業ではこの傍用問題集の問題を一度に5~7人ほど指名し、同時に黒板の前で問題を解かせる形式が取られます*6*7*8
そのため、予習として黄チャートで解法をあらかじめ暗記しておく必要があります。
なぜなら、黄チャートで解法暗記をしていないと、黒板の前で何も書けずに立ち尽くすことになり、「こいつ、できない奴だな」と周りに思われてしまいます。そうなると、寮生活の中で軽く見られたり、学校生活の中でも肩身が狭くなったりして、精神的にもきつくなるため、黄チャートで予習は半ば必須なのです。
※同様の形式は数学だけでなく現代文の授業でも見られます。東大型の記述問題を題材に、5~7人を同時に黒板に当てて解答を書かせ、それに対して教師がその場で講評を加えるというスタイルが取られています。
 
入学前に黄チャートをやる指示があるように、黄チャートの解法暗記は自分で行う必要があります。義務自習でも黄チャートの解法暗記は自分で行う必要がありますので、入学までの間に黄チャートを1問でも多く暗記しておきましょう。
 
また、青チャートでなくて大丈夫かと思われる方もいると思いますが、ラ・サール式では黄チャートを完璧にすることで「典型問題」をつぶし、数学における「基礎力の完成」=最低ラインの突破を狙っています。
そしてそのラインを超えたところから、本格的な演習や応用へと進んでいく、という考え方です。以前は、黄チャートを中途半端に終えたまま本番に突入する受験生も少なくありませんでした。
しかし最近では、黄チャートでしっかり基礎を固めることの重要性が見直されてきていると感じます。
 

Q:青チャートは何日で終わる?効率的に1周するためのペースと目安 (青チャートと迷ってる方へ)

➡️ 以下の記事をごらん下さい。(ラ・サールはタイパ重視で黄チャートです)

 

青チャートは「難しそう」で選ぶと失敗する?

青チャートは、たしかにレベルの高い問題集です。しかし、「難しそうだから」「到達レベルが高そうだから」といった理由だけで選ぶのは危険です。

というのも、同じ解法パターンを扱っていても、青チャートは計算に時間がかかるなど、複雑な問題設定を用いているのに対し、黄チャートはシンプルな設定で解法パターンの暗記がスムーズに進むからです。灘高が青チャートを使用していることで有名(和田秀樹氏の青チャート学習法)ですが、灘レベルだからこそ青チャートを効率よく進めることができるのだと思います。

 

補足:難関中高一貫校(灘・鉄緑会指定校レベル)で高校数学を先取りする場合の教材戦略

学力層が高ければ中2から高校数学に着手も可能

灘では中1で中学数学を終え、中2から高校数学をじっくり5年間かけて進めていく*9そうです。このようなカリキュラムで、かつ、灘レベルの学力層であれば青チャートを使った学習が合理的に機能すると考えられます。鉄緑会に通う指定校レベルの学力層の中学生も同様に、演習量が確保されており、思考体力に余裕があるならば、中2から青チャートを進める選択肢も十分にあり得ます。

中2から始めるなら、まず「試運転」して見極める

ただし、重要なのは、「自分の地頭や演習環境に青チャートが本当にフィットするか」を見極めることです。青チャートに手を出してすぐ挫折してしまうくらいなら、最初は黄チャートで解法パターンを固めてからでも遅くありません青チャートの複雑な問題設定を理解する前に、まずシンプルな問題設定の黄チャートを1週間ほど使ってみて、Exercise(章末問題)を含めてサクサク進められるかを確認することをおすすめします。

また、見極め用として旧課程の黄チャート(古本)を入手するのも良い手です。300円程度で購入でき、問題の内容は新課程とほとんど変わりません。「黄チャート(旧課程の古本)で感触が良ければ、新課程版に切り替える」ことも検討してみてください。

ラ・サールでは「黄チャート完全暗記」が前提

ラ・サールでは、問題設定がシンプルで易な黄チャートを中3卒業前から使い、解法パターンの暗記時間を短縮しています。その代わり、黄チャートは何度も繰り返し学習できるため、典型的な問題については完全に解けるように仕上げていきます。

また、ラ・サールでは、黄チャート全範囲が「中間・期末考査」「実力考査」、高3からは「週3日の週テスト」で出題され、毎晩の義務自習(19:30〜24:00)および任意の朝自習(5:00~7:00)で解法を自力で暗記・演習していきます。自習で進めていく場合は、問題構造がシンプルで、反復しやすい黄チャートの方が圧倒的に学習効率が高いと考えられます。

教材選びで失速しないために:「続けられるか」を基準に

灘・鉄緑会指定校レベルの理解進度と習熟度を前提に青チャートを使うのであれば問題ありませんが、限られた時間の中で数学にばかり時間をかけすぎて、英語・国語・理科・社会が手薄になるようでは本末転倒です。

数学で足踏みしている間に、他の教科は確実に進んでいきます。
だからこそ、黄チャートに切り替えるのは「撤退・格下げ」ではありません。
それは、入試全体を見据えた「科目横断的な最適戦略」へのアップデートです。

 

黄チャートか青チャートか?まずはExerciseを試してみよう:

本屋できる教材選びコツ【チャートExerciseチェック】

黄チャートか青チャートか迷っている方に、まずおすすめしたいのは、黄チャートのExercise(章末問題:黄チャートの中で最も難易度の高い問題)を本屋などで立ち読みしてみること*10

「スラスラ解ける」なら青チャートでもOK

もしそれらがスラスラと解けるようであれば、黄チャートの内容はすでに十分身についているはずです。その場合は、自分に合った難易度の問題集(青チャートでも赤チャートでも)を選ぶとよいと思います。黄チャートのExercisesがスラスラ解けている状態なら、いきなり、「1対1対応の演習」や「教科書傍用問題集」を始めても、十分解法を理解できるレベルに達しています。

「ちょっと詰まる」なら黄チャートを極めよう

一方で、Exerciseに取り組んでみて「ちょっと詰まる」「考え込む」ような感覚があれば、まずは黄チャートをしっかり仕上げることを強くおすすめします。

※ 青チャートを強く推す人を見かけると、少し引っかかることがあります。
もちろん本人は良かれと思って勧めているのかもしれませんが、「数学に時間をかけさせて、他の科目の勉強時間を削らせるような結果になっていないか?」と考えてしまうのです。

ラ・サールでも、黄チャートは多くの学生が挫折してしまうほど難易度の高い教材であることを考慮するべきだと思います。

受験は、情報戦でもあります。青チャートで消耗している間に、自分は黄チャートでサクサクと解法暗記を進め、他の受験生より一歩リードしていく。
まるでRPG で、敵と無駄な戦闘を繰り返しているライバルを横目に、自分は最短ルートでラスボスに向かっているような感覚です。

黄チャートは、「解法暗記」という観点から見れば、受験数学における“攻略本”のような存在です。
青チャートのように網羅性は高くなくても、必要なアイテム(典型問題とその解法)はしっかり揃っていて、効率よくステータス(学力)を上げられるのです。

受験数学というこの“点取りゲーム”で勝ち抜くためには、どの武器(参考書)を使うかが重要。
そして黄チャートは、「時短で基礎〜標準をマスターし、応用への足場を作る」という点で、非常にコスパ・タイパが良い教材です。

 

黄チャート後の学習ステップ

学習の流れ

  • 黄チャート: 解法の暗記(基本)
  • 週テストの範囲となる教材(義務自習で暗記。授業で解説はしない)

新課程 チャート式 解法と演習数学I+A

数I+A (amazon)

https://www.amazon.co.jp/dp/4410107178

数II+B (amazon)

https://www.amazon.co.jp/dp/4410107275/

数III+C (amazon)

https://www.amazon.co.jp/dp/4410107348/

数C(文系はCのみ) (amazon)

https://www.amazon.co.jp/dp/4410107925/

アフィリエイトリンクは一切使用しておりません。ぜひ、Amazonや街の本屋さんで実際に手に取って、黄チャートのExerciseが解けるかどうかをご確認ください。

 

 

高3での転換

高3では模試が増え、インプットよりもアウトプットが重視されます。それまでに黄チャートなどでしっかり基礎を固めておく必要があります。

 

焦らず、着実に。

河野玄斗さんが「鬼のスケジュール」というように、黄チャートを完璧にするのは挫折することが多く、ラ・サールでも挫折者が多いですが、東大や医学部に合格している生徒はみんな黄チャートを仕上げています。黄チャートを完璧に仕上げれば、必ず数学の学力はラ・サール上位レベルに達します。一歩一歩、着実に積み重ねてくださいね。

 

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*1:具体的には、数Iや数A、数II、数B、数III、数Cの各科目について、1科目1か月で進めることを目安にしています。ただし、新課程では数Iと数Aが合冊版として1冊にまとめられているため、数I+Aの合冊版は2か月かけて進める計算となります。したがって、数I+Aを1か月で終わらせるわけではなく、誤ってペースが速すぎると感じることがないように注意しましょう。

*2:中学から内部進学する生徒には中3の冬に学校から黄チャートが配布されます。一方、高校から入学する生徒には、高校入試の合格発表直後(2月上旬)に担任から電話で「黄チャートI+Aを購入し、入学までに一周するように」と明確な指示が伝えられます。

*3:全く同じ成績表が2枚配られると同時に、封筒も配られます。生徒はこの封筒に成績表を入れ、保護者の宛先を書いて教師に返却します。

*4:舎監(寮の監督者)は主に門限や生活指導を担う体育系の教員を兼ねており、英語や数学といった学習指導は行いません。そのため、義務自習時間に何をどう勉強するかは生徒自身の判断と責任に委ねられています。

*5:消灯時間になると、寮全体のブレーカーが落とされるため、すべての電気器具(照明・コンセント等)の使用ができなくなります。ただし、充電式ランタンや懐中電灯を用いての学習は可能です。また、寮内の非常灯は消灯後も点灯しているため、その下に椅子を運び、椅子を机代わりにして学習することもできます。さらに、トイレの個室は消灯後も照明が使用可能なため、個室内での学習も一部の生徒によって行われています。

*6:例:授業日が5月16日の場合、「16」という日付に対応して、出席番号の下一桁が「6」の生徒(6番・16番・26番・36番・46番、その次は7番・17番…と続く)が黒板に指名されます。なお、出席番号は一般的なあいうえお順ではなく、アルファベット順(ABC順)で付けられているため、誰が指名されるかは事前に予測が可能です。授業日さえ分かっていれば、自分が当たる可能性があるかどうかを把握でき、あらかじめ該当する問題に目星をつけて備えておくことができます。

*7:授業の進度や時間の都合上、すべての問題を扱えない場合は、*印が付された問題を中心に演習が行われます。

*8:同様の形式は数学だけでなく現代文の授業でも見られます。東大型の記述問題を題材に、5~7人を同時に黒板に当てて解答を書かせ、それに対して教師がその場で講評を加えるというスタイルが取られています。

*9:

東大入試と同様の問題が! 灘高校の“数学力の鍛え方” | AERA DIGITAL(アエラデジタル)

*10:もしも立ち読み防止のためにビニール包装されていて中の問題を確認できない場合は、購入を前提として『黄チャートか青チャートか、どちらかを買う予定なので、数問だけ中身を確認させてほしい』と書店員さんに伝えてみましょう。

たいていの場合、快くビニールを外して見せてくれます。もし書店員さんから難色を示された場合は、このページをスマホで見せて説明するとスムーズかもしれません。遠慮せず、黄チャートのExerciseが自分にとって適切なレベルかどうか、しっかり確認して選びましょう。親切な書店では、黄チャートのExerciseだけを立ち読みできる専用コーナー(黄チャートか青チャートか選ぶための)を設けていることもあるかもしれません。もし私が書店員なら、きっとそうすると思います。