ラ・サールの勉強法・教材・授業

ラ・サールの指導方法!超名門校も実践している勉強法とは!?30年以上変わらぬ授業方法を公開!黄チャートから始めるラ・サール流勉強法・教材・授業を実体験をもとに詳細を解説します

黄チャートから始めるラ・サール流学習術:30年以上変わらぬ授業方法を共有します

東大100名受かっていた時から変わっていない、今でも通用する教材・授業方法・進度を共有します。この伝統的なカリキュラムは、数々の生徒を東大や国立大学医学部などの名門大学に送り出してきた実績があります。


ラ・サールの授業の進め方の大枠は、

黄チャート→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集(数研出版)

同時に5~7人ほどを黒板の前で解かせて→それを教員が添削・解説していくスタイル


このやり方は30年以上変わっていません。

30年以上変わらず、今でも通用する素晴らしいカリキュラムだと思います。

どのような教材をやっているのか?授業はどのように進むのか?義務自習ではどんなことをやっているのかなど、「塾要らずの勉強法」とはどのようなものか実体験をもとに詳しく解説していきたいと思います。

*なお、当ブログでは、「重要問題集」という表現は、一般的な意味ではなく、ここでは数研出版の教材「重要問題集」を指しています。同様に、「1対1対応の演習」という表現も、一般的な意味とは異なり、東京出版の教材「1対1対応の演習」を指しています。

 

まず、東大受験・医学部受験において黄チャートを効果的に活用するための勉強法を共有します。

数学学習の基本1:黄チャートからのスタート

数学は、新高1にはチャート式 解法と演習 数学Ⅰ+A(通称・黄チャートⅠ+A)を買うように指示があります
「黄チャートⅠ+Aの全ての範囲」が入学後すぐに行われる考査の範囲です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4410107178/

新課程 チャート式 解法と演習 数学I+A|チャート式の数研出版

 

黄チャートで予習が必要な理由と授業での活用方法

黄チャートをこなしたうえ数研出版教科書と教科書傍用問題集「オリジナル」を授業でやります。
 
教科書→黄チャートの順番と思われがちですが、ラ・サールでは先に黄チャートで解法を暗記します。
黄チャートは基本的な解法を網羅しているため、黄チャートを先に暗記することで、教科書の説明を理解しやすくなります。
その結果、速いスピードで教科書の説明が進む授業でもスムーズに追えるようになります。
また、教科書の説明を待たずに問題にも取り組めるため、学習能率が向上します。
 

数学学習の基本2:傍用問題集で解法パターンを演習+増やす

教科書と「オリジナル」は解答解説が略解しかないので、授業ではこれを5~7人に一度に当て、同時に黒板の前で問題を解かせます。
そのため、予習として黄チャートで解法を暗記しておく必要があります
なぜなら、黄チャートで解法暗記をしていないと、黒板に何も書けなくなってしまい、恥ずかしい思いをすることになるため、黄チャートで予習が必要なのです。

入学前に黄チャートをやる指示があるように、チャートの解法暗記は自分で行う必要があります
義務自習でもチャートの解法暗記は自分で行う必要がありますので、入学までの間にチャートを1問でも多く暗記しておきましょう。

また、青チャートでなくて大丈夫かと思われる方もいると思いますが、黄チャートでインプット後に並行してオリジナルで補っていくので、解法暗記の量としては黄チャート+オリジナルで十分で、黄チャートとオリジナルを完璧にすれば、青チャートはやらなくても個人的には十分と思いました。

 

また、1990年代以前から黄チャートが使われておりましたので、個人的には黄チャートで問題ないと思いますが、教員の好みで青チャートにすることもあるようです(なお、新課程では「オリジナル」が無くなっており、最もレベルの高い傍用問題集は「4STEP」となっています)。

*新課程にともない「4STEP」と黄チャート以外のチャート式が採用された場合は、採用された色のチャートを使用した後に、配布された傍用問題集「4STEP」も合わせてインプットしていくのが一番妥当で効率的だと思います。新課程の青チャートが、旧課程の黄チャートと同じレベルに易化していれば、新課程の青チャート+傍用問題集で同じ効果が見込まれます。

新課程 教科書傍用 4STEP 数学I|チャート式の数研出版

 

数学学習の基本3:黄チャート+傍用問題集で暗記した解法パターンを組み合わせて「1対1対応の演習」(東京出版)に取り組む

 黄チャートに加え、教科書・傍用問題集「オリジナル」で解法パターンの暗記が一通り終わったら、その後で1対1対応の演習(東京出版)に繋ぎ、解法パターンの組み合わせで解ける問題の解法を暗記します。

*なお、当ブログでは、「1対1対応の演習」という表現を使用していますが、一般的な意味とは異なり、これは東京出版の教材のタイトルを指しています。

1対1シリーズ(新訂版・全6冊) - 東京出版の公式直販オンラインショップ 東京出版WEB STORE

 

 

黄チャートから1対1対応の演習(東京出版)に繋ぐのではなく黄チャートのあとに傍用問題集を挟みます。ここが重要です。

黄チャートから1対1対応の演習に繋ぐのではありません。

 

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11223656381上記URLのYahoo!知恵袋の質問で『ラサール高校では「黄チャート」を完璧にするように言われているそうですが「黄チャート」のレベルでは「一対一対応」に繋ぐのは難しいのではないでしょうか? 』とあるとおり、黄チャートからいきなり1対1対応の演習(東京出版)に繋ぐと考えられているようですが、実際は、黄チャートからいきなり1対1対応の演習(東京出版)に繋ぐのではなく、

1対1対応の演習(東京出版)へ繋ぐ前に傍用問題集でアウトプットを兼ねながら、解法パターンを増やした後に1対1対応の演習に繋ぐのです。

 

このカリキュラムは30年ほど変わっていません。

 


黄チャート、「オリジナル」、1対1対応の演習(東京出版)。
この軸は変わっていません。

 


週テストは、黄チャート・「オリジナル」・1対1対応の演習(東京出版)の問題の数字を変えたものが出ます。
解き方は同じで、数字を変えたものが出ますので、解説が載っている黄チャートや1対1対応の演習(東京出版)の例題・類題を覚えることが最優先事項です。

 


黄チャート・「オリジナル」・1対1対応の演習(東京出版)は例題の解き方を覚えるのです。
解き方を覚えましょう。考査・週テの数学は黄チャート・教科書傍用問題集「オリジナル」・1対1対応の演習(東京出版)・(週テからは)東大過去問の数字を変えたものがメインで出題されます。

 


これがラ・サールの週テストです。
このカリキュラムは変わってません。

 

一旦まとめます。

初めに戻りますが、とにかく春休みの間にチャート数Ⅰ+Aを一冊仕上げなければなりません。

何しろ入学後すぐ考査があります。
範囲はチャートⅠ+A一冊全てが範囲です。

チャートと教科書傍用問題集「オリジナル」と1対1対応の演習(東京出版)はいかなる考査でも繰り返し数字を変えて出題されます。

さらに学校が始まったら教科書と「オリジナル」が加えて出題されます。

黄チャート・教科書・オリジナルが一周するころに、1対1対応の演習(東京出版)に繋げます

週テの課題としては、新数学演習まで出ることになります。なお、新数学演習は、週テの範囲として配布されるもので、週テには出題はされますが、授業で黒板で解かせたりはなかったと思います。

そのため、週テの範囲としては上記全てとなりますが、トップ層は全ての問題をこなしていました。

学習の軸はこのような形で進みます。

なお、高1では数Ⅰ+Aの範囲を黄チャート・教科書・オリジナル・1対1の教材が考査で何度も繰り返し出題されており、数Ⅰ+Aの完全に定着させることに主眼が置かれ、数Ⅱ+Bを先取りしてやることはありませんでした。

ただし、数学の得意な生徒が義務自習などで自発的に数Ⅱ+Bを先取りすることはありましたが、あくまで高1での考査範囲は数Ⅰ+Aでした。

 


夏休みの宿題は、進行中のチャート+教科書の問題全て+「オリジナル」(+教員の好みで適当な問題集)が課されます。
日数で割ると1日30題くらい暗記したものです。

 


シンプルですがそれがラ・サールのカリキュラム・ノウハウです。

公式の導出は大事ですが、まずは公式あてはめの黄チャートで解法パターンの暗記を高1になる前にこなしてください。

公式の導出などは、入学後に授業で教科書を使って行います。これを効率的に理解するために、まずは公式あてはめの黄チャートで解法パターンの暗記をしておくことが重要なのです。

 

何度も繰り返しますが、なぜチャートにこだわるかというと、チャートで解き方のパターンを覚えておかないと授業が意味不明になるからです。

 

ラ・サールの数学の授業では解答解説のない教科書傍用問題集「オリジナル」を何人か当てて同時に黒板に解かせそれを教員が解説して行きます
予習してないと恥をかくシステムです

 


そのため予習にあたるのがチャートでの解法暗記となるのです

 


東大100名以上受かってたときも黄チャートだったので個人的には青でなくても構わないと思いますが、解答と解説の載っているチャートで解法を暗記するのです
チャートの暗記が授業の予習になるのです

 


黄チャート→教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)の軸は忘れないでください

 


並行して過去問演習も行うことになりますが、教科書傍用問題集「オリジナル」と同じやり方で
数研出版重要問題集を使用します。
最新版だと「新課程 2024 実戦 数学重要問題集 数学I・II・III・A・B・C 理系」「新課程 実戦 数学重要問題集 数学I・II・A・B・C〔ベクトル〕 文系」になります。

新課程 2024 実戦 数学重要問題集 数学I・II・III・A・B・C(理系)|チャート式の数研出版

 

これも同時に複数人を当てて、黒板の前で解かせ、それを教員が添削していく授業スタイルです。

これが過去問演習の授業に当たります。週テの範囲にもあります。


教科書傍用問題集「オリジナル」「重要問題集」は解説が薄いため、授業で理解する必要があります


そのための予習として、解説のしっかりした「黄チャート」「1対1対応の演習(東京出版)」で解法パターンを覚えてください

 


そうしないと授業で「教科書傍用問題集「オリジナル」」「重要問題集」のアウトプットがうまく理解できなくなってしまいます

 


また、教員によって差があると思いますが、週テストの成績優秀者の何人かは点数が共有されます

 


これで成績がいい人がわかるシステムなので、モチベーションにつなげたり、わからないことを聞きに行ったりするといいでしょう

 


高校生同士なのでプライドもあり難しいところですが、週テストの成績優秀者の上位数人の点数が共有されるというのは、上記の「モチベーションにつなげたり、わからないことを聞きに行ったりするといいでしょう」という学校側の暗黙のメッセージだと思われます

 


夏休みの宿題では数Ⅰ+Aは三角比や整数までは必ず出るので、1問でも多く暗記する必要があります。
入学前に課していることからもおわかりのように、理解よりも解法の暗記を求められます。
理解して暗記がベストなのは言うまでもありませんが。

 


「1対1対応の演習」は、適当なタイミングで学校側から配られます。
それも週テで何回も数字を変えて出題されます。
先にチャートで解法を覚えてから演習を兼ねてやるため、時間差を設けて配布されます。

 


教科書傍用問題集「オリジナル」 は学校側から配られます。
なおこの書籍は解説が略解しかないため、暗記というよりアウトプットで使います。
授業で解かされるので、アウトプット用です。

いきなり「オリジナル」やることはできないため、黄チャートで解法のパターンを覚えてから取り組みます

 


したがって、チャートでまず解法をインプットして、その知識をもとに教科書傍用問題集「オリジナル」を授業でアウトプットしていき、理解不足だった点を授業で浮き彫りにしてください
チャートでインプットが不十分だと、当然、授業は消化不良になります。

 


春が大事なので、頑張ってください。

 


裏技として、親が教員なら教科書傍用問題集「オリジナル」の教授用資料が手に入ります。
市販されてませんが、メルカリ等で手に入るかもしれません。ただし高額で転売される代物だと思いますので購入はおすすめしません。
その教授用資料を入手すれば、授業で当てられても丸写しすればいいだけなので楽ができますが、その場しのぎにはなるものの、当然、身にはつきません。
教授用資料を見せてもらったことがありますが、市販の黄チャートの方がインプットには適している(覚えやすい)と感じました。
いずれにしても解法を覚えなければならないことには間違いありません。

 


高2になるとクラス分けがあります
高2になる前に理系か文系か分かれます
理系はA~C(D)、文系はD(E)~E(F)クラスになります
※()は、生徒数によってクラスが増減した場合

 


高2から高入生と交わることになります
部活があれば高1から高入と交わります
実際に仲良くなるのは文化祭あたりでしょうか

 


高2では数学2+Bの黄チャートが配られます
やり方は高1の時と同じです。数学Ⅰ+Aではなく数学Ⅱ+Bを同じ方法でやるのです
黄チャート→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集です
理系だと数3Cまで高2で進みます

 


高2→高3になる際に、理系クラスに変更(理転)または文系クラスに変更(文転)ができます
高2で数学3Cまで進むことから、理転は不利です。文転はそこまで不利ではありません

 


文転する人数の方が多いです
理転する人は、親が医師で高2は文系に進んだが医学部に進路を変えた人などごく少数です
もっとも数学3Cの進度が違うだけなので挽回は十分可能です

 

(理転における単位制度などついては、私の期では実際にそうだったということです)

 


高2までは中間考査期末考査・週テストがメインで模試は受けません。

受けるとしても年1回。模試を受けまくるのは高3になってからです。

それ以上は、受けたければ個人で受けられますが、個人で申込をしなければなりません。

 


高3になれば模試は中間考査期末考査・週テストに加えて組み込まれます
したがって、高3はテスト三昧になります
数学でのインプット(黄チャート・1対1対応の演習(東京出版))は高2で終わります
高3はアウトプット(考査+週テ+模試)メイン+共通テストで使う科目ということになります

 


ここで注意してほしいことは高2でインプットが終わるため、高3になってからインプットする時間は義務自習や休日しかないということです

 


学校のカリキュラムでは高3はアウトプット期間なため、模試が返却されてもインプットしていると、返却されてきた模試を復習したりすることができません

 


高2までにインプットを終わらせている人は、高3はアウトプットを通じて弱点を見つけることができる一方で、インプット不足の人とどんどん差がついていきます

 


上記のカリキュラムにより、伸びる人は高3でも伸び(弱点を潰していけ)ますが、高2までにダメだった場合は模試の成績が芳しくないものばかり返ってくる(伸びない)ということです

 


夏休みですが、7月下旬に寮が閉鎖されるので強制的に帰省となります
8月のお盆すぎに8/20頃から午前中授業があります

中学3年生以上(高校生含む)は始業式(27日頃)の1週間前(20日頃)から午前授業が始まりますので、中1生・中2生よりも夏休みが1週間短いです。


午前中授業は普段の授業と変わりません
9月からは通常授業が開始されます
もちろん夏休み明けには宿題の範囲のテストがあります
(教科書傍用問題集「オリジナル」+1対1対応の演習(東京出版)+教諭の好みで適当な問題集)

 


ラ・サールの黒板が横に長いと思います
あれは演習で使うから長いのです
同時に7人くらい黒板に答えを書いていくのでそのため横に長いのです

 


黒板に問題を解かせ→それを教員が添削・解説していくスタイルは
数学と現代文で行っています
物理でもやってたかな?

 


黄チャートについては河野玄斗さんも似たようなことを言っていたので切り抜き貼っておきます

www.youtube.com


参考にしてください

河野玄斗氏もyoutube動画で黄チャートの効用を言及しているように、早めにやっておけば必ず後々楽になります
ここの点は、ラ・サールと河野玄斗氏の勉強方法が完全に一致していますので参考にしてください。

 

河野氏が黄チャートを鬼のスケジューリングとして数Ⅰ+Aの1冊を1か月で回すことを提唱していますが、数Ⅰ+Aの1冊を1か月で回すスケジューリングは確かに妥当です。
なぜなら、ラ・サールでは春休みの宿題に出すくらいなので1か月で回していけます。

 


なお、ラ・サールのカリキュラム・授業ノウハウを共有しているだけで、今の使用している教材・授業方法・進度について否定するものではありません

 


ここでは、私は、東大100名受かってた時から変わっていない、今でも通用する教材・授業方法・進度をここに共有しています

 


ラ・サールの授業の進め方の大枠
・黄チャート→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集
・同時に5~7人ほどを黒板の前で解かせて→それを教員が添削・解説していくスタイル

 


このやり方は変わっていません

 


当然、当時と比べて変化した教材もあります
(英単語帳がユメタンになったなど)

 


理転における単位制度などついては、私の期では実際にそうだったということです

 


高3まで模試は年1回で、それ以上は個人で申込む必要がありますが、
そもそも高1でアウトプットに重きを置いていないという含意を汲み取ってください

 


高1では、黄チャートⅠ+A→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版) これで解法を暗記していく段階です


古文漢文は、ごく普通の想像している授業と同じでした。
すなわち、教科書を読解していき、教師が解説する授業スタイルです。
古文漢文には、昭和から連綿と続いているような黄チャートのようなものはありません。


黄チャートや1対1対応の演習に比べると、英語や古文漢文の教材は新しいものの方が良いことが多いため、ラ・サールの教師がその時に採用している教材を使用してください。
市販のものと大差ありません。


なお、現代文については、数学と同様に黒板で同時に書かせて→教師が添削・解説する数学と同じ授業スタイルが確立していました。

素材は教科書評論・小説のプリント、学校採用書籍の演習問題集(一般的な学校で配布されている問題集と大差ないと思います)ですが、設問は東大型の設問にして、やはり5~7問ずつ黒板の前で解答を書かせるのです。

その後、教師がその解答を添削し解説を行っていきます東大型の演習をその場で添削してもらえるし、同じレベルの生徒の解答水準を見比べることが可能です。


古文漢文は、Z会の市販の問題集が週テストで課されたり、その延長線上に「最強の古文 読解と演習50」まで出題されることもありますが、私は非常に難しいなと感じました。

 

最後に

東大100名受かってた時から変わっていない、今でも通用する教材・授業方法・進度を共有しています。

ラ・サールの授業の進め方の大枠は、
・黄チャート→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集
・同時に5~7人ほどを黒板の前で解かせて→それを教員が添削・解説していくスタイル

このやり方は30年以上変わっていません

 

このシステムは本当に素晴らしいので学校を信じて勉強を頑張ってください!!

参考になりましたら幸いです。

ラ・サール式 現代文・古文漢文の学習法

ラ・サールでは、生徒たちが現代文の授業でより深い理解を得られるよう、独自の教育方法を採用しています。
この記事では、その授業スタイルや使用される教材、演習方法についてご紹介します。

授業スタイル

ラ・サールの現代文授業では、数学の授業と同じく、黒板を使ったインタラクティブな学習スタイルが取り入れられています。

現代文の授業では、東大型の設問を教師が出題し、生徒が5~7問ずつ黒板の前で解答を書きます。

生徒は黒板に向かって自らの答案を書き、その場で教師からの添削と解説を受けます
この方法により、生徒は即座にフィードバックを受け、理解を深めることができます。

このプロセスを通じて、生徒はその場で添削を受けることができ、また、同じレベルの生徒同士で解答水準を比較することが可能になります。

 

教材

授業では、教科書や評論・小説のプリント、そして学校が採用している演習問題集が使用されます。
これらの教材は、他の一般的な学校で使用されているものと大きな違いはありませんが、時代に応じて更新され、最新の情報に基づいています。

 

古文漢文のアプローチ

ラ・サールの古文漢文授業の取り組みは、多くの方が想像する伝統的なスタイルを踏襲しています。すなわち、教科書を中心に読解を進め、教師が詳細な解説を行うことで、生徒たちは古典文学の理解を深めています。

 

教材

古文漢文においては、新しい教材の方が有益であることが多いため、ラ・サールでは最新の教材を採用しています。これらは市販のものと大きな違いはなく、生徒たちにとってアクセスしやすいものです。教科書やZ会の市販の問題集のほか、「原色 小倉百人一首」(文英堂)が配布され、それらの文章や和歌から考査・週テストが出題されます。

古文漢文では、週テストの題材として「最強の古文 読解と演習50」(Z会出版)まで出題されることがあります。この問題集は非常に高いレベルを要求される内容となっています。

 

まとめ

ラ・サールの現代文授業は、伝統的な学習方法と現代的な教材を組み合わせることで、生徒たちの学習体験を豊かにしています。教師の即時のフィードバックと同級生との比較を通じて、生徒たちは自身の理解を深め、学習の質を高めることができます。

 

その他の科目については以下をごらんください。

lasallelasalle.hatenablog.jp

 

このシステムは本当に素晴らしいので、学校を信じて勉強を頑張ってください!

ラ・サール式 黄チャートを1周する時間と効率的な進め方【数学学習のポイント解説】

黄チャートを1周する時間は個人差がありますが、効率的に進めるための目安やラ・サールでの進度を共有します。

ラ・サールでは、黄チャート一冊を一周する時間は1か月です。
なぜなら、新高1の春休みで黄チャート一冊が宿題として出るので、春休み期間で黄チャート一周をやることが求められているからです。

 

なお、黄チャートのスケジューリングについては河野玄斗さんも似たようなことを言っていたのでYoutubeでの切り抜き動画を貼っておきますので、参考にしてください。

www.youtube.com

河野玄斗さんもyoutube動画で黄チャートの効果について言及しているように、早めにやっておけば必ず後々楽になります。
ここの点は、ラ・サールと河野玄斗さんの勉強方法が完全に一致していますので参考にしてください。

 

河野玄斗さんが黄チャートを鬼のスケジューリングとして数Ⅰ+Aの1冊を1か月で回すことを提唱していますが、数Ⅰ+Aの1冊を1か月で回すスケジューリングは確かに妥当です。
なぜなら、ラ・サールでは春休みの宿題に出すくらいなので黄チャートを一周する時間は1か月で十分可能なのです。

 

なお、黄チャートは数学の学習に役立つ参考書で、幅広いカバー範囲と詳細な解説が特徴です。


以下の3STEPを参考にして、黄チャートを効率良く活用しましょう。

1. 要点をおさらいする
各単元の要点をおさらいしましょう。
教科書や授業ノートで基本的な知識を確認してください。

2. 例題を解く
例題を自力で解き、問題を仕分けします。
自信のある問題と苦手な問題を分類しましょう。

3. 解けなかった問題を復習する
解けなかった問題を繰り返し解き直します。
徐々に解ける問題を増やしていきましょう。
黄チャートの例題数は約2600問あります。
1周目は全ての問題を解く必要がありますが、2周目以降は対策が必要な問題に注力できるため、効率的に苦手な部分を克服できます。

また、黄チャートを1周する目安として、以下の時間を参考にしてください:

ⅠA: 約171時間
ⅡB: 約221時間
Ⅲ: 約153.5時間
合計して約600時間が目安です。

 

黄チャートで予習が必要な理由と授業での活用方法

ラ・サールでは、黄チャートでの暗記が終わったら数研出版教科書と教科書傍用問題集「オリジナル」を授業でやります。
 
教科書→黄チャートの順番と思われがちですが、ラ・サールでは先に黄チャートで解法を暗記します。
黄チャートは基本的な解法を網羅しているため、黄チャートを先に暗記することで、教科書の説明を理解しやすくなります。
その結果、速いスピードで教科書の説明が進む授業でもスムーズに追えるようになります。
また、教科書の説明を待たずに問題にも取り組めるため、学習能率が向上します。
 

黄チャートの後に傍用問題集で解法パターンを演習+増やす

教科書と「オリジナル」は略解しかなく解き方が記載されていないため、ラ・サールの授業では「オリジナル」の問題を5~7人に一度に当て、同時に黒板の前で問題を解かせます。
そのため、予習として黄チャートで解法を暗記しておく必要があります
なぜなら、黄チャートで解法暗記をしていないと、黒板に何も書けなくなってしまい、恥ずかしい思いをすることになるため、黄チャートで予習が必要なのです。

入学前に黄チャートをやる指示があるように、チャートの解法暗記は自分で行う必要があります
義務自習でも黄チャートの解法暗記は自分で行う必要がありますので、入学までの間に黄チャートを1問でも多く暗記しておきましょう。

また、青チャートでなくて大丈夫かと思われる方もいると思いますが、黄チャートでインプット後に並行して傍用問題集「オリジナル」で補っていくので、解法暗記の量としては黄チャート+オリジナルで十分で、黄チャートとオリジナルを完璧にすれば、青チャートはやらなくても個人的には十分と思いました。

 

黄チャート以降は下記の記事をごらんください。

lasallelasalle.hatenablog.jp

 

このシステムは本当に素晴らしいので学校を信じて勉強を頑張ってください!!

参考になりましたら幸いです。

 

ラ・サール式勉強法:効果的な数学学習のポイント

ラ・サールの勉強法は伝統的なカリキュラムであり、数々の生徒を東大・国立医学部など名門大学に送り出してきた実績があります。この記事では、数学学習の基本から長期休暇の対策まで、ラ・サール流の勉強法を紹介します。

*なお、当ブログでは、「重要問題集」という表現は、一般的な意味ではなく、ここでは数研出版の教材「重要問題集」を指しています。同様に、「1対1対応の演習」という表現も、一般的な意味とは異なり、東京出版の教材「1対1対応の演習」を指しています。

1. 数学学習の基本1: 黄チャートからのスタート

数学学習の基礎となるのが、黄チャートです。
新高1に入学すると、チャート式 解法と演習 数学Ⅰ+A(通称・黄チャートⅠ+A)が必要とされます。
黄チャートでの予習は必須であり、春の学習が重要です。

2. 数学学習の基本2: 傍用問題集で解法パターンを演習

教科書傍用問題集「オリジナル」(数研出版)は、学校側から配布されます。
授業で解かせるための教材であり、解答解説が簡略化されています。
黄チャートで解法のパターンを覚え、その知識をもとに演習を行います。

3. 数学学習の基本3: 黄チャート+傍用問題集で1対1対応の演習に取り組む

黄チャートと傍用問題集で解法パターンを暗記した後は、「1対1対応の演習(東京出版)」に取り組みます。
考査や週テストでは、問題の数字が変わって出題されますが、解法は同じです。
黄チャートと傍用問題集を使って解法パターンを増やし、1対1対応の演習に備えます。

4. 考査・週テスト

考査や週テストでは、黄チャート、教科書傍用問題集「オリジナル」、1対1対応の演習、重要問題集(数研出版)から問題が出題されます。
解き方は同じで、数字を変えたものが出題されるため、解説が載っている教材をしっかり覚えることが重要です。

5. 長期休暇(夏休み、冬休み)

長期休暇の宿題は、進行中のチャートや教科書の問題全てに加えて、傍用問題集「オリジナル」や「1対1対応の演習(東京出版)」、教員が適当とする問題集も含まれます。
これらの問題を1日30題程度暗記する必要があります。

具体的な勉強法や教材情報はこちら

lasallelasalle.hatenablog.jp

まとめ

ラ・サールの勉強法は伝統的なカリキュラムであり、数々の生徒を名門大学に送り出してきた実績があります。

このシステムは本当に素晴らしいので学校を信じて勉強を頑張ってください。

 

 

ラ・サール流学習術:30年以上変わらぬ勉強法・教材・授業を共有

30年以上変わらない、ラ・サールの授業方法とその効果的な学習法を紹介します。

ラ・サールの勉強法は伝統的なカリキュラムであり、数々の生徒を東大・国立医学部など名門大学に送り出してきた実績があります。

基本的な進め方は、黄チャートから始まり、教科書や傍用問題集を使った演習とその解説までを含むスタイルです。
授業では、5〜7人の生徒が黒板の前で問題を解き、教員がそれを添削・解説していく形式を取ります。

この授業方法が30年以上変わらず通用する理由は、その効果が実証されているからです。
ここでは、その具体的な学習法を紹介します。

*なお、当ブログでは、「重要問題集」という表現は、一般的な意味ではなく、ここでは数研出版の教材「重要問題集」を指しています。同様に、「1対1対応の演習」という表現も、一般的な意味とは異なり、東京出版の教材「1対1対応の演習」を指しています。

 

1. 数学学習の基本1: 黄チャートからのスタート

数学学習の基礎となるのが、黄チャートです。
新高1に入学すると、チャート式 解法と演習 数学Ⅰ+A(通称・黄チャートⅠ+A)が必要とされます。
このチャートは、入学後すぐに行われる考査の範囲として指定されています。
黄チャートでの予習は必須です。春の学習が重要なので、頑張ってください。
授業では、教科書や問題集を使った演習が行われますが、その前提として、黄チャートでの予習が不可欠です。
入学前から分かるように、解法の暗記が重要視されます。もちろん、理解してから暗記するのが理想的ですが、暗記が必要不可欠です。

 

2. 数学学習の基本2: 傍用問題集で解法パターンを演習

教科書傍用問題集オリジナル」(数研出版)は、学校側から配布されます。
この書籍には解説が略解しか含まれていないため、暗記よりもアウトプットのために使用されます。授業で解かせるための教材です。

*黄チャートは自学自習で解法を暗記するための教材であり、授業に用いることはありません。

教科書や問題集には解答解説が簡略化されているため、授業では5〜7人の生徒が問題を解き、その解法を黒板の前で発表します。
予習が不十分だと、黒板に何も書けなくなってしまうため、生徒は恥をかくことになります。

このため、黄チャートで解法を予習しておく必要があります。
入学前に黄チャートを行う指示があるのも、そのためです。

「オリジナル」を直接行う前には、まず黄チャートで解法のパターンを覚えます。
したがって、チャートで解法をインプットし、その知識をもとに教科書傍用問題集「オリジナル」をアウトプットし、理解不足な点を授業で補う必要があります。
チャートでのインプットが不十分だと、授業は消化不良になります。

黄チャートで解き方のパターンを覚えないと、授業が理解できなくなることに加え、
授業では、教科書傍用問題集「オリジナル」を黒板で解かせ、教員が解説していきます。

裏技として、親が教員であれば、「オリジナル」の教授用資料を入手することができます。
ただし市販されておらず、高額で転売されることがあるため、購入はおすすめしません。
教授用資料を使えば、授業で当てられた問題を丸写しすることができますが、それは一時しのぎであり、本質的な理解は得られません。
教授用資料を見たことがありますが、市販の黄チャートの方がインプットに適していると感じました。
いずれにしても、解法を暗記する必要があります。

ラ・サールの黒板は横に長いですが、それは同時に多くの生徒が黒板に答えを書いていくためです。
このスタイルは、数学と現代文の授業で使用されています。

黄チャートと傍用問題集を使って解法パターンを増やしていきます。これにより、「1対1対応の演習(東京出版)」に備えます。

*なお、当ブログでは、「1対1対応の演習」という表現を使用していますが、一般的な意味とは異なり、これは東京出版の教材のタイトルを指しています。

3. 数学学習の基本3: 黄チャート+傍用問題集で暗記した解法パターンを組み合わせて1対1対応の演習(東京出版)に取り組む

黄チャートと傍用問題集で解法パターンを暗記した後は、「1対1対応の演習(東京出版)」に取り組みます。

「1対1対応の演習(東京出版)」は、適切なタイミングで学校側から配布されます。
考査や週テストでは何度も数字が変わって出題されます。
演習を行う前には、まず黄チャートで解法を覚え、その後演習を行うために時間差を設けて配布されます。

*「1対1対応の演習(東京出版)」は自学自習で解法を暗記するための教材であり、授業に用いることはありません。

考査や週テストでは、これらの問題の数字が変えられて出題されますが、解法は同じです。
そのため、黄チャートや教科書傍用問題集に加え「1対1対応の演習(東京出版)」での解法を十分に理解することが重要です。

 

4.考査・週テスト

考査や週テストでの問題の出題は、黄チャート、教科書傍用問題集「オリジナル」1対1対応の演習(東京出版)、重要問題集数研出版)、大過去問の中から、考査・週テストまでに進んだ範囲の問題の数字を変えて繰り返し出題されます。
解き方は同じで、数字を変えたものが出題されるため、解説が載っている黄チャートや1対1対応の演習(東京出版)の例題や類題を覚えることが最優先です。
黄チャート、1対1対応の演習(東京出版)は、自学自習で解法を覚えるための教材であり、授業では解説を行いません。
黄チャートや1対1対応の演習(東京出版)で解き方を覚えてから、授業で教科書傍用問題集「オリジナル」や重要問題集(数研出版)に取り組みます。
週テストの課題には、新数学演習や東大過去問も含まれます。ただし、これは授業で黒板で解かせることはないかもしれませんが、範囲は週テストに出題されます。

これがラ・サールの考査・週テストのカリキュラムです。このカリキュラムは変わっていません。
教員によって異なるかもしれませんが、週テストの成績優秀者の点数は共有されます。
これは、モチベーションを高めたり、理解が不足している部分を補うための暗黙のメッセージです。


5.長期休暇(夏休み、冬休み)

長期休暇の宿題は、進行中のチャートや教科書の問題全てに加えて、傍用問題集「オリジナル」や「1対1対応の演習(東京出版)」、教員が適当とする問題集も含まれます。
これらの問題を1日30題程度暗記する必要があります。
夏休みは、寮が7月下旬に閉鎖されるため、強制的に帰省となります。
8月のお盆を過ぎた頃から午前中に授業がありますが、通常の授業と同様です。
9月からは通常の授業が再開されます。もちろん、夏休み明けには宿題の範囲のテストがあります。

6.高2の過ごし方

高2になると、クラス分けが行われます。高2に入る前に、理系か文系かが決まります。
理系はA~C(D)、文系はD(E)~E(F)クラスになります。志望者の関係で、文系は1クラスになることもあるようです。

高2からは、高入生と交流する機会が増えます。
部活がある場合は、高1から高入生と交流します。実際に仲良くなるのは文化祭あたりです。

高2では、数学Ⅱ+Bの黄チャートが配布されます。
方法は高1と同じです。数学Ⅰ+Aではなく、数学Ⅱ+Bを同じ方法で学習します。
黄チャート→教科書・教科書傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集(数研出版)が学習の流れです。
理系の場合、数Ⅲ+Cまで進みます。

高2までは中間考査期末考査・週テストが主なテストであり、模試は受けません。模試を受ける場合も年1回です。
模試を受けることは高3になってからが主となります。個人で模試を受ける場合は申し込みが必要です。

7.高3の過ごし方

高2→高3に移る際には、理系クラスへの変更(理転)または文系クラスへの変更(文転)が可能です。
数学Ⅲ+Cまで進むことから、理転は不利ですが、文転はそれほど不利ではありません。
文転する生徒の方が多いです。
理転する生徒は、例えば親が医師で、高2で文系に進学したが医学部進学を目指す場合などがごく少数です。
数学Ⅲ+Cの進度の差があるだけで、挽回は十分可能です。
(理転における単位制度などついては、私の期では実際にそうだったということです)

高3になると、模試が中間考査期末考査・週テストに加えて組み込まれます。
したがって、高3はテストが多くなります。
数学のインプット(黄チャート・1対1対応の演習(東京出版))は高2までに終わります。
高3は、共通テストにのみ使用される科目(理系なら社会、文系なら理科)以外はアウトプット(考査+週テスト+模試)メインとなります。

高2までにインプットを終えている生徒は、高3ではアウトプットを通じて弱点を見つけることができますが、インプット不足の生徒との差が広がります。
このカリキュラムにより、伸びる生徒は高3でも伸び、逆に高2までに不十分な成績だった生徒は、模試の成績が芳しくない結果となります。

 

ラ・サールのカリキュラムはシンプルですが効果的です。

ラ・サールの学習法は、30年以上変わらず有効性を保ち続けています。
黄チャートから始まり、傍用問題集を経て演習に至る流れは、今も多くの受験生にとって確かな学習法として機能しています。

このカリキュラムは本当に素晴らしいので学校を信じて勉強を頑張ってください。

参考になりましたら幸いです。

 

ラ・サールの勉強法・教材・授業を共有します

ラ・サールの学習方法とカリキュラムについて、実体験をもとに詳細に解説します。
以下に要点をまとめます。
*なお、当ブログでは、「重要問題集」という表現は、一般的な意味ではなく、ここでは数研出版の教材「重要問題集」を指しています。同様に、「1対1対応の演習」という表現も、一般的な意味とは異なり、東京出版の教材「1対1対応の演習」を指しています。

数学の学習方法
・入学後すぐに行われる考査の範囲として、新高1生には入学前に「チャート式 解法と演習 数学I+A」(通称・黄チャート)を購入するよう指示されます。
・黄チャートは4月の入学後すぐに行われる考査の範囲です。
・授業では黄チャートで解法を暗記した上で、教科書傍用問題集「オリジナル」を用いて学習を進めます。
・オリジナルは略解しかないため、授業では同時に5~7人の生徒が黒板の前で解かされ、それを教員が添削・解説を行います。
・そのため、黄チャートで予習していないと、黒板の前で何も書くことができず恥をかくシステムです。
・黄チャートでの解法暗記は予習として必要であり、入学後も義務自習で積極的に行うことが推奨されます。
・黄チャートで解法パターンを暗記しながら、授業で傍用問題集を解き進め、その解説や解法をまた暗記していくことで、黄チャートでの解法パターンの補完をしていきます。
・また、ラ・サールの寮では「義務自習」という勉強時間が19時~22時まであり(延長可だが0時にブレーカーが落ちて電気が使用不可となる)、義務自習では黄チャートや1対1対応の演習(東京出版)の解法暗記を行います。
 
*なお、当ブログでは、「1対1対応の演習」という表現を使用していますが、一般的な意味とは異なり、これは東京出版の教材のタイトルを指しています。

カリキュラムの概要
ラ・サールのカリキュラムは30年以上変わっておらず、考査・週テストでは黄チャートやオリジナル、「1対1対応の演習(東京出版)」などの問題の数字を変えたものが出題されます。
黄チャート→教科書・傍用問題集「オリジナル」→1対1対応の演習(東京出版)→重要問題集(数研出版)が教材の軸で、全ての考査・週テで繰り返し数字を変えた問題が出題されます。
・考査・週テストにあたっては、黄チャートや1対1対応の演習(東京出版)の解法パターンをしっかり覚えることが重要で、義務自習の時間では主に解法の暗記を行っています。

高校生活の流れ
・高校2年からは理系と文系にクラス分けがあり、高3ではクラスの変更が可能です。
・高1では数学Ⅰ+Aまで。高2から数学Ⅱ+Bを始めます。
・理系と文系のクラスに分かれる高2から、数学の教師も変わり、進度が理系と文系で変わります。
・学習の進行は高1と同様です。高2では黄チャートの数学Ⅱ+Bが配布され、教科書・オリジナルを黒板に解かされ、1対1対応の演習を暗記します。
・高3では模試が組み込まれ、考査・週テ・模試を通じて知識をアウトプットする期間となります。
「黄チャート」「傍用問題集(数研出版)」「1対1対応の演習(東京出版)」によるインプット(解法暗記)は高2までで終わるため、その後は数研出版の「重要問題集(数研出版)」をオリジナルと同様、授業で同時に5~7人の生徒が黒板の前で解かされ、それを教員が添削・解説を行います。
・授業で同時に5~7人の生徒が黒板の前で解かされ、それを教員が添削・解説を行うという授業スタイルは、数学のほか、現代文や物理などでも行います。

学習戦略と注意点
・春休み中には黄チャートを仕上げることが重要です。
・高3では模試が増え、インプットよりもアウトプットが重視されます。
・義務自習で十分なインプットを行うことで、河野玄斗氏の提唱する黄チャートのスケジューリング(数Ⅰ+Aの1冊を1か月で回す)が可能となっています。
 
 
このように、ラ・サールの勉強法は、30年以上変わらない伝統的なカリキュラムで、数々の生徒を東大などの名門大学に送り出してきた実績があります。以下で、ラ・サール流の勉強法の一部を詳しく解説します。
 
全体版はこちら

lasallelasalle.hatenablog.jp

 

このシステムは本当に素晴らしいので学校を信じて勉強を頑張ってください!!

参考になりましたら幸いです。

ラ・サール寮:規律と進学実績を誇る名門寮

ラ・サールの特徴の一つが、「寮」です。ここでは全国から生徒を受け入れており、規律を重んじています。寮生活では、スマートフォンやパソコン、ゲーム機などが禁止されています。

ラ・サール寮は、学生たちが規則正しく過ごす場所で、厳格な管理のもとで育成されています。以下に、寮生活についての詳細をまとめてみましょう。

 

寮生活の規則:
スマートフォン、パソコン、ゲーム機などは禁止されています。規律を守り、集中力を高めるために毎日3時間の「義務自習」が行われています。

 

義務自習での勉強内容はこちら

lasallelasalle.hatenablog.jp